日本では2016年に「IR推進法」、2018年に詳しい運営ルールを定めた「IR実施法(特定複合観光施設区域整備法)」が成立しています。これにより、カジノは“統合型リゾート”の一部として、合法的に運営できる道が整いました。
2. どこにできる?現在の候補地
2025年現在、カジノ併設のIR計画が承認されているのは 大阪の夢洲(ゆめしま) のみです。ここでは、ホテル、会議場、エンターテインメント施設などとともに、カジノが建設される予定です。開業は2030年秋頃と見込まれています
長崎・ハウステンボスへの構想は、2023年12月に不認定となり現在は未定ですが、今後再挑戦の可能性も残されています。
3. ライセンス残り2枠は?
IR法では、国内に最大で3カ所まで設置可能。現在は大阪だけですが、2025年中に残り2枠のライセンス募集が再開される見通しです。すでに横浜お台場や北海道苫小牧などが候補に挙がったこともあります。
4. なぜ注目されるのか?メリット・懸念
✅ 注目される背景
- 観光客の誘致と滞在型観光の強化
- 地域経済発展や雇用創出の期待
- 税収増やインフラ整備への貢献
⚠️ 懸念も依然として多い
- ギャンブル依存症のリスク
- 治安悪化やマネーロンダリングの懸念
- 社会問題への影響
これらへの対策として、日本では以下のような制度が導入予定です:
- 日本人・在留外国人に6,000円の入場料
- 利用回数制限(例:7日以内に3日、28日以内に10日)
- ATM設置禁止、厳しい監視体制
5. まとめ:いよいよ「カジノ日本」へ
- 法制度:整備済
- 第一号設置地:大阪・夢洲(2030年秋開業予定)
- 残り:ライセンス枠2、2025年中に再公募へ
- 対策:入場料・回数制限・依存・犯罪対策あり
「カジノ日本」は、地域を巻き込んだ壮大な社会実験です。メリットだけでなく、問題点にも目を向けながら、今後の動きを注視していきましょう。